FC2ブログ

異文化と異次元の旅人

個別エントリー

2008年04月29日 (火)

日本は祝日が多すぎる

コメント↓

今日は「昭和の日」で祝日。もちろん大学の授業もない。今年のゴールデンウィークは、休日のつながりがあまり良くなく、前半と後半に分散する小規模連休になっている。

祝日は教える側としてもほっと一息つけるし、学生も勉強から解放されてうれしいかもしれないが、大学運営サイドの立場に立って考えると、近年の日本の祝日事情には問題が多い。

1973年の「国民の祝日に関する法律」の改正で振替休日制度ができてから、月曜日が休みになる頻度が増え、さらにその後ハッピーマンデー制度が導入され、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日が、2000年以降次々と月曜日に移動した結果、月曜日の授業日数が相対的に不足するようになった。

大学側も対応を迫られさまざまな工夫を凝らしているものの、現場では少なからず混乱が生じている。ある大学では月曜以外の日に1~2回月曜日の授業を割り振っているが、これは複数の大学で教えている非常勤講師にとっては極めて都合が悪い。ある大学で、たとえばある火曜日に月曜日の授業が割り振られても、通常火曜日に授業を担当している別の大学で同じような授業の割り振りをしている可能性は少ないから、二つの大学の授業がバッティングしてしまう。

そもそも、日本は祝日が多すぎる。その昔、ワーカホリックだと世界から批判を浴びた日本だが、祝日の数は合計15日と先進国で最も多い。

夏休みなどの長期有給休暇を取得しにくいという日本の労働慣行に問題があるのは確かだが、だからといってむやみに祝日を増やし、さらに連休目的で、その多くを月曜日に持ってきても、生活のリズムが狂うだけだ。

そもそも、私はゴールデンウイークという現象もあまり好きじゃない。世間は(というかメディアは)、やれ海外旅行だ家族ドライブだと大騒ぎするが、この時期は何もかも値段が跳ね上がり、新幹線をはじめ公共交通機関はぎゅうぎゅう詰め、休暇をゆっくり楽しむというより、財布が空っぽになって疲労が溜るだけだ。

もし大型連休が国民の幸福につながるのなら、もっと休暇を取得しやすくして人出を分散した方がはるかに効果がある。日本の行楽地は、ゴールデンウィークやお盆、正月休みに人が集中するものの、それ以外は結構がらがらのことも多い。たとえばスキー場なども、正月休みを過ぎれば平日のゲレンデは人影もまばらだ。

アメリカの大学にいた頃、祝日といえばせいぜい、新学期が始まる前に去りゆく夏を惜しんで行楽地が賑わう Labor Day(9月の第一月曜日)と、クリスマスと並んで家族が集まる大切な祝日である Thanksgiving Day(感謝祭、11月の第4木曜日)くらいのものだった。アメリカでは、祝日は少ないものの、大学の夏休みは6月(大学によっては5月下旬)から8月末まで3ヶ月間もあり、休む時と学業に集中する時が明確に分れていて気分の切り換えがしやすい。仕事をしている人達も、夏は1週間以上の休暇を取って、家族連れで旅行などに出掛けることが多い。

文句を言い出すときりがないが、あまり意味のない祝日の増加と休日の月曜集中はぜひやめてもらいたいものだ。

スポンサーサイト



ページトップ↑

22:00:00   日本社会・文化  | コメント(1)  | トラックバック(0)

 ←ボーダーズ再び 坊ちゃんの日本語→ 

コメント

はじめまして。
ただいま取引先からGWの休みについてFAXが届きました。
月の半分以上が休みということで絶句いたしました。

程よい休みは心身にとっていい事だと思いますが
働かずしてどう収入を得ましょうか。
休日の制定は安定した収入のある人が決めているのでしょうか。
私も振替休日はやめていただきたいひとりであります。

通りすがり  [URL] #-  | 2009年04月27日 12:07:43  [修正]


管理者しか読めないようにします    

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://tarowho.blog95.fc2.com/tb.php/129-6c381fc4

プロフィール

Taro Who?/フウタロウ

管理人 : Taro Who?/フウタロウ
理系研究者からビジネス現場の通訳・翻訳・マーケティングサポートを経て、現在はもっぱら大学・大学院で理系英語・翻訳・プレゼン・ライティング等を教える。また、理系英語教育プログラム、脳科学的アプローチに基づく英語学習、通訳訓練法、通訳・翻訳理論を研究する。しばしば仕事はそっちのけで、旺盛な好奇心のおもむくまま、あらゆるジャンルに首をつっこみ雑文を書く。砂漠とロッキー山脈が大好きだが、最近はとんとご無沙汰。もっぱら仙人生活を送っている。でも、パーティーとおしゃべりは嫌いじゃない。日本生まれ、日本在住。20代から15年間アメリカで過ごす。

リンク

記事一覧へ

ジャンル




全記事表示
管理者ページ

現在の閲覧者数

累積アクセス数

メールフォーム

名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる