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異文化と異次元の旅人

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2008年02月09日 (土)

いちめんの雪

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昼すぎにふとんから這いだし、寝ぼけまなこでカーテンを開けると、街中がまっ白だった。6階の部屋から見える一軒家の屋根も電柱も、遠くのビルのてっぺんまで、綿菓子に包まれている。ベランダを囲っているコンクリートの手すりにもふんわりと10センチほどの雪が積もっていた。大きな牡丹雪は、音もなくいつまでも降り続いている。

どおりで寒いはずだ。ストーブを入れる前の部屋でぶるっとひとつ身震いをした。ところが、そんな寒々とした外の景色とはうらはらに、心の中はほんのりと暖かくなった。阪神間の街中で雪が積もるなんていつ以来だろう。雪には心をやさしくする何かがある。子供の頃の雪合戦、雪だるま。コタツに丸まってミカンを食べながら童話の世界に遊んだ冬の午後。そういう心の余裕を、久しく忘れていた。

気がつけば、このブログに記入するのも昨年の8月以来。(まだ生きてますのでご心配なく。^^;)半年近く研究発表や大学の授業など仕事に追われ、生活を振り返る余裕もなかった。まだ一段落したわけではなく、今も期末試験の採点真っ最中。夜昼なく赤ペンでコメントを入れ、点数をつけ、パソコンで記入・集計する毎日で、目はかすみ、頭痛は限界を超え、肩凝りと腰痛でペンを握るのも椅子に座り続けるのも苦痛だ。

そもそも大学の事務局の締め切りは非現実的だ。ある大学など期末試験終了3日後に成績を提出せよと言う。しかし、私のように何種類ものクラスで二百数十人も学生を担当していると、ひとり10分かかるとして、試験採点だけで40時間近くかかる。それどころか、エッセー形式の問題も多いので、とてもひとり10分では終わらない。最終的に全員の成績を決定するまでにその倍はかかるだろう。徹夜続きで働いても一週間で終わるかどうか分からない。

早く終わらせて、しばらく映画と小説漬けの毎日を送りたいというのが、今のささやかな願いなのだが、この雪景色のように一晩も持たずに溶けて流れてしまうのかなんて、外を眺めながらため息をつく。

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プロフィール

Taro Who?/フウタロウ

管理人 : Taro Who?/フウタロウ
理系研究者からビジネス現場の通訳・翻訳・マーケティングサポートを経て、現在はもっぱら大学・大学院で理系英語・翻訳・プレゼン・ライティング等を教える。また、理系英語教育プログラム、脳科学的アプローチに基づく英語学習、通訳訓練法、通訳・翻訳理論を研究する。しばしば仕事はそっちのけで、旺盛な好奇心のおもむくまま、あらゆるジャンルに首をつっこみ雑文を書く。砂漠とロッキー山脈が大好きだが、最近はとんとご無沙汰。もっぱら仙人生活を送っている。でも、パーティーとおしゃべりは嫌いじゃない。日本生まれ、日本在住。20代から15年間アメリカで過ごす。

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