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異文化と異次元の旅人

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2007年08月09日 (木)

80年代の音楽は…

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先日、久しぶりに思い出した1981年のヒット曲、Marty Balin の "Hearts"。ゆっくりした曲で詞も聞き取りやすいので、大学の補講授業で聞かせ、歌詞の翻訳をさせることにした。補講といっても通常授業とはまったく異なり、出席不足や小試験の出来が芳しくない学生達を救済する意味合いが強い。こういう授業では、肩の力を抜いて英語を楽しめるように、私はよく映画や音楽などを材料にする。

夏が半分近くも終わった今頃まだ補講があるというのは、考えてみれば無茶苦茶なスケジュールだが、実はこの大学では、数週間前に鉄道のトラブルで急遽全学休講となり、先週既に期末試験を終えたにもかかわらず、この日に補講が設定された。そもそも、私が大学生の頃とは違って、最近はどこの大学でも夏休み前に前期を終了させようとするので、昔よりも夏休みの開始が遅い。特に公立大学では試験を終えればもう8月で、暑い盛りに採点に追われることになる。

さて、補講で聞かせた80年代初めのヒット曲だが、これは2年前の「第2回全国中学校・高等学校電子辞書洋楽翻訳選手権」のフレーズ部門の課題曲だった。優勝した女子中学生の訳詞には、中学2年生らしい清々しさが感じられる。この訳と比べて、大学生達がどういう訳をするのか興味があった。

授業では、書き取りや翻訳に取りかかる前に、一度聴かせてから、学生達に曲の印象を聞いてみた。一部の学生からは「胸がキュッとなる」「心が動かされる」などの好意的な感想も聞かれたが、ほとんどの学生達からは、「古い」「昔の音楽」「懐かしい」「親が聴くような音楽」「70年代後半から80年代の音楽(大正解!)」「眠たくなる」「すぐ飽きる」「昭和の歌(?)」「単調」「演歌みたい」など、古臭さを揶揄する声が圧倒的で、思わず苦笑してしまった。

さすがに私も、これがお気に入りの曲だと素直に認められず、「みなさんが生まれる前に大ヒットした曲ですが、今聞くとたしかに、多少単調で古くさいスタイルかも知れませんね」と、表面的にでも共感を示さざるを得なかった。

いつの時代も、若者たちにとって、親の世代の音楽は古臭いと感じるものなのかも知れない。彼らはまだ気付いていないが、10~20代に聞いた音楽は一生ついて回り、その後の世代の音楽は、楽しめても共感を感じるのは難しくなる。

さらに、たとえ若い頃はロックに夢中でも、年を取るとカラオケで演歌を歌ったりするようになる。社会人として、また親としての重い責任を背負って歩み続け、若い世代の台頭を目の前にし、己の老化現象を現実問題として感じ始めると、いつしかつっぱり続けるのが難しくなる。誰でも「大人」になるのだ。

多分大人になりきれていない私は、性懲りもなく、最近また別の曲に夢中になってしまった。アメリカ版「スター誕生」とも呼べる超人気番組 "American Idol" 出身の Clay Aiken が歌う "Without You"。深夜のテレビで初めてビデオを見た時は、彼の素晴らしい歌唱力と感情表現に激しく心を揺さぶられた。この曲は、Mariah Carey もカバーして大ヒットした名曲だが、私は、Clay Aiken の方がずっと感情が伝わってくる。ちなみに、YouTube に投稿された2人のビデオを掲載しているサイトがあるので、比較されるとよい。ただし、テレビよりもはるかに音質・画質が劣るので、実際の感動は伝わりにくい。

ところで、大学の授業に話が戻るが、10代後半の学生達の音楽評を聞きながら、そういえば25年以上前にも、同じような年代の学生達からまったく同じような台詞を聞いたなと思い出した。

To be continued ...

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プロフィール

Taro Who?/フウタロウ

管理人 : Taro Who?/フウタロウ
理系研究者からビジネス現場の通訳・翻訳・マーケティングサポートを経て、現在はもっぱら大学・大学院で理系英語・翻訳・プレゼン・ライティング等を教える。また、理系英語教育プログラム、脳科学的アプローチに基づく英語学習、通訳訓練法、通訳・翻訳理論を研究する。しばしば仕事はそっちのけで、旺盛な好奇心のおもむくまま、あらゆるジャンルに首をつっこみ雑文を書く。砂漠とロッキー山脈が大好きだが、最近はとんとご無沙汰。もっぱら仙人生活を送っている。でも、パーティーとおしゃべりは嫌いじゃない。日本生まれ、日本在住。20代から15年間アメリカで過ごす。

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